村木家の強靭なメンタリティは、一朝一夕に作られたものではない。父である村木太郎氏もまた、厚生労働省などでキャリアを重ねた労働行政の専門家であった。共働きで多忙を極める両親のもと、幼少期から「自分の意思で考え、行動する」自律心が養われていた。
中央省庁・官僚機構という巨大な組織の内情を知る父の存在は、検察の狙いを冷静に分析する上で大きな助けとなった。母が勾留されている間、父と二人の娘は毎晩食卓を囲み、現況と今後の対策を議論したという。家事を取り仕切り、母の帰りを待つ家を守り抜いたのは、まさにこの父娘の団結力であった。