スプラのイラストを描く上で誰もがぶつかる壁、それが「インクの生々しいツヤと透明感」だ。ベタ塗りだけではどうしても平面的になってしまい、あのゲーム独特の粘り気や光沢が出ない。
今、SNSのメイキング動画で大伸びしている手法がある。それは、ベースカラーを塗った後に「乗算」レイヤーで落とし込む影と、「覆い焼き(発光)」レイヤーで加える強いハイライトのメリハリだ。特にインクの縁部分に少し明るい色を差す「フチ取り」技術を入れるだけで、一気に液体の表面張力が表現できる。
「インクは生き物だと思って描け」。ある有名イラストレーターが配信で語ったこの一言が、現在のコミュニティにおける共通言語になっている。水滴の跳ね、壁にへばりつく粘度、そしてキャラクターの肌に滴るインク——これらをいかに立体的に処理するかが、プロとアマを分ける境界線となっているのだ。