2026年の不動産マーケットを見渡して気づくのは、かつての「立地の良さ」や「豪華な共用設備」だけでは、目の肥えた買主を到底納得させられなくなっている事実だ。世界的規模で加速する脱炭素の要請と、国内市場に深く浸透したESG投資の視点。この2つの波が交差する場所で、住宅評価の軸足は劇的に変化した。
長期にわたり資産価値を維持するための絶対条件。それが高度な環境性能だ。単にエネルギー効率を高めるにとどまらず、暮らす人の健康や生活の質(QOL)へいかに好影響を与えられるか。時代の厳しい要求に応える建築設計こそが、次なる不動産評価の命運を握っている。