東京のチーズ文化におけるエポックメイキングな出来事といえば、奥渋谷に「SHIBUYA CHEESE STAND」が誕生したことだろう。「街に出来たてのチーズを」というコンセプトのもと、清瀬市などの近郊農家から届く新鮮な生乳を使い、店内の工房で毎朝チーズを仕込む。その出来立てモッツァレラやブッラータの瑞々しさは、従来の輸入流通品では絶対に味わえない衝撃を食通たちに与えた。
フレッシュチーズの「鮮度」という新たな価値観は、瞬く間に外食・フードサービス産業全体へ波及。レストランのシェフたちが競って地元のフレッシュチーズを取り入れるきっかけとなり、東京の食卓とチーズの距離を劇的に縮めたのだ。