インターネット上の口コミや患者コミュニティに集まる声をつぶさに検証すると、評価が極端に分かれる構造が浮かび上がります。
高評価の核となっているのは、「医師の診断技術の高さ」と「設備・救急対応の確実性」です。「町のクリニックで見逃されかけた病変を即座に見つけてもらい一命を取り留めた」「難度の高い心臓血管手術やガン化学療法において、納得のいくインフォームド・コンセント(説明と同意)が得られた」といった証言は数多く存在します。特に、循環器内科・心臓血管外科や、新生児特定集中治療室(NICU)を備える総合周産期母子医療センターに対する臨床現場の信頼度は、埼玉県内随一と言っても過言ではありません。
一方で、不満の声の9割以上を占めるのが「待ち時間の長さ」と「動線の煩雑さ」です。
「予約時間から診察室へ呼ばれるまで2時間半待たされた」「採血、レントゲン、診察、会計、院外処方せん薬局と移動するたびに長蛇の列があり、受診が終わったときには疲弊しきっていた」といった現場のリアルな叫びは後を絶ちません。大病院特有の機械的な事務処理や、医師によっては多忙さからくる早口・説明不足を感じる患者も一定数存在します。
待ち時間が発生する本質的な理由は、自治医大さいたま医療センターが「三次救急医療機関」であることに起因します。外来診療の裏でドクターヘリの受け入れや緊急カテーテル治療、重篤患者の緊急手術が日常的に同時並行で進行しています。予約枠を押さえていても、突発的な重症患者の対応に医師が招集されるため、外来の進行がストップする構造的要因が存在しているのです。