インターネット上の掲示板や検索サジェストで時折見受けられるのが、「後楽園キャンパスは移転するのか?」という憶測です。しかし、大学関係者への取材や公式発表資料を精査すると、後楽園キャンパスが郊外や他地域へ移転するという事実は一切ありません。噂の発端は、法学部の茗荷谷キャンパス移転や駿河台キャンパスの再建といった、他学部の都心回帰事業と情報が混同されたことにあります。
歴史を遡れば、1978年に中央大学の文系学部が八王子・多摩キャンパスへと大規模移転した際、理工学部だけは多摩へ行かず後楽園に残留しました。当時から「最先端の実験設備を都心に維持し続ける重要性」と「産業界との物理的距離の近さ」が強く意識されていたためです。そして現在、中央大学が推進するグランドデザイン構想において、後楽園キャンパスは理工系教育の中核拠点としてさらなる再整備・再開発が進められています。
法学部が置かれた茗荷谷キャンパスとは丸ノ内線でわずか1駅(徒歩圏内)という至近距離にあり、駿河台キャンパスとも直結。この「都心トライアングル」を形成したことにより、理系と法学・ビジネス領域を融合させた学際的研究や、データサイエンス分野における文理協働プロジェクトが急速に活性化しています。後楽園キャンパスは「移転」するのではなく、むしろ中央大学の都心戦略の要として、実験棟の更新や研究インフラの高度化へ大規模投資が行われているのが真実です。