日義の地は、平安末期に平家打倒の兵を挙げた若き武将・木曽義仲(源義仲)が旗挙げをした歴史の震源地だ。そしてその傍らには、類まれな美貌と武勇を兼ね備えた巴御前が常に寄り添っていた。駅周辺を少し歩けば、二人の伝説が息づく史跡や供養塚がひっそりと佇んでおり、千年の時を超えたドラマが静かに胸を打つ。
敷地内や周辺の遊歩道には、彼らの武勇と愛を語り継ぐ案内板が点在している。木曽谷の深い森と冷涼な風を感じながら歩を進めると、かつてこの険しい山間を駆け抜けた騎馬軍団の足音が聞こえてくるかのようだ。歴史ファンならずとも、その数奇な運命に思いを馳せずにはいられない。