ボリューム自慢の店に対して付きまとうのが「量が多いだけで後半に胃もたれするのではないか」「大味なのではないか」という先入観です。しかし、実際の調理プロセスを丹念に観察すると、真逆の事実が判明します。
同店では揚げ油の鮮度管理を徹底しており、酸化値の上昇を防ぐため小まめな油漉しと交換を実施しています。また、カツを引き上げる直前に温度を上げる「二段階温度調整」により、衣に含まれる余分な油分をしっかりと蒸発させています。最初の一口を塩だけで味わうと、肉本来の持つ力強い旨味とほのかな甘みが鮮明に伝わり、決して調味料の濃さで誤魔化していないことが理解できます。