この独創的な一杯を生み出したのは、「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などのメガヒットブランドを次々と育て上げてきた株式会社物語コーポレーションだ。創業者の小林佳雄氏が築いた徹底的な顧客第一主義と、現社長の加藤央之氏が推し進める機動的な店舗開発が見事に融合し、激戦が続く外食産業の中で独自のポジションを確立している。
豚骨ラーメンといえば、濃厚さゆえに胃もたれや健康面への罪悪感がつきまとう。同社はそのハードルを逆手に取った。主役に据えたのは、契約農家から仕入れる肉厚なキャベツだ。1杯あたりに使うキャベツの量は約200グラム。注文ごとに200度の高温油でサッと素揚げすることで、水分を逃さずシャキシャキ感を残しながら、野菜本来の強い甘みを引き出す。これが濃厚スープの重さを軽やかに中和し、最後の一滴まで飲み干したくなる絶妙なバランスを生み出している。