樹齢数百年のクスノキやケヤキ、そして春を告げるしだれ桜。京都御苑を彩る植物たちは今、地球規模の環境変化という新たな試練に直面している。
近年の夏季における猛暑や局地的な豪雨は、歴史ある樹木たちの根系に少なからぬ負担を与えてきた。これに対し、樹木医たちを中心とする専門チームは、最先端の土壌センサーと伝統的な手入れの手法を融合させた特別な保全プロジェクトを始動させている。「樹木の生命力を引き出すには、土の中の呼吸を助けることが不可欠だ」と語る職人の手元には、幾世代にもわたって受け継がれてきた道具が握られていた。