嵐にとって京セラドーム大阪は、単なる地方巡演の1都市ではなく、特別な熱量を持ったメモリアルな舞台でした。2008年からスタートした「嵐 5大ドームツアー 歴代日程」において、京セラドームは常にツアーの序盤や重要なターニングポイントに組み込まれ、関西特有のアットホームかつ爆発的な歓声でメンバーを迎え入れてきました。
特にグループ結成20周年を記念して開催された『ARASHI Anniversary Tour 5×20』において、京セラドーム大阪のセットリストは圧巻の完成度を誇りました。デビュー曲『A・RA・SHI』から当時の最新シングルまで全43曲を駆け抜け、松本潤が細部までこだわり抜いたムービングステージや巨大LEDスクリーンが空間を完全に支配しました。ドーム全体がメンバーカラーのペンライトで埋め尽くされ、一体となった地鳴りのようなコールは、今なおファンの語り草となっています。
また、同会場を語る上で欠かせないのが、2011年の東日本大震災をきっかけに始まったチャリティーイベント「嵐のワクワク学校 京セラドーム大阪」公演です。普段のドームコンサートとは一線を画し、グラウンド中央に教卓を模したセンターステージを設置。「日々是気付」をテーマに、メンバーが先生、観客が生徒となって学び合う空間は、巨大ドームをあたかも巨大な小学校の教室へと変貌させました。派手な特効や電飾を排し、学びと対話を通じて被災地支援を続けたこの取り組みは、日本のエンターテインメント史においても稀有な功績として高く評価されています。
なお、ファンにとって大切な映像作品であるライブDVD・Blu-rayの収録現場としても、京セラドームは重要な役割を果たしました。代表的な例として『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」』では、まさに京セラドーム公演が収録日となり、メインステージから客席の最深部までを捉えたダイナミックなカメラワークによって、会場の空気感がパッケージングされています。