街道レーサースタイルの真骨頂とも言えるのが、グラマラスで攻撃的なワークスフェンダーの造形だ。特に日産自動車が誇るスカイライン(ハコスカ・ケンメリ・ジャパン)やローレル、フェアレディZといった名車たちは、フェンダーの拡幅によってその表情を激変させる。
このスタイルのルーツを辿ると、日本のモータースポーツ界における伝説的ドライバー高橋国光が駆ったハコスカGT-Rなどのレーシングカーに行き着く。サーキットで生まれた機能美をストリートの若者たちが独自に昇華させたのが、街道レーサーのワークスフェンダーである。
プラモデルでこれをリアルに再現するためのプロの裏技が、エポキシパテとタミヤの光硬化パテを組み合わせた二段階盛りの技法だ。ボディにガイド用のスチレンボードを接着した後、パテを盛り付けて粗削りを行う。この際、当時の荒々しいハンドメイド感を演出するために、あえてわずかな歪みや面取りの鋭さを残すのがポイントとなる。最終仕上げにはサフェーサーを厚塗りし、耐水ペーパーで水研ぎを繰り返すことで、実車さながらのなめらかな曲面と重厚な鋼鈑の質感が生まれる。