肝臓へと流れ込んだ果糖の過剰分は、休む間もなくVLDL(超低密度リポタンパク質)や中性脂肪へと再合成される。このプロセスはブドウ糖の代謝経路に比べてはるかに迅速であり、内臓脂肪の蓄積や脂肪肝の直接的なトリガーとなる。特に近年の臨床データで深刻視されているのが、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の急激な増加だ。
お酒を一切飲まない人であっても、清涼飲料水や果糖ブドウ糖液糖を常飲している場合、肝臓の内部には大量の脂質が蓄積していく。炎症が長引けば非アルコール性ステアトヘパティス(NASH)、さらには肝硬変へと進行する危険性すら指摘されている。中性脂肪への変わりやすさという点で、果糖は他のどの炭水化物よりも狡猾な挙動を見せるのだ。