1989年、芸能界を揺るがすビッグニュースが駆け巡った。それが、ニューヨークでのふたりの密会報道である。当時、近藤真彦は映画『愛・旅立ち』で共演し、交際が公に知られていた中森明菜との関係が常に注目の的となっていた。そのため、この報道はメディアとファンに多大な衝撃を与えた。
しかし、後年の関係者たちの証言を紐解くと、当時の二人は密会というよりも、過密な海外日程の中で偶然時間が重なり、音楽関係者を交えた食事会を行ったに過ぎなかったという見方が濃厚だ。過熱する報道が生み出した「幻想」が、尾ひれをつけて一人歩きした典型例と言えるだろう。