二人の息の合った掛け合いは、テレビ朝日を代表する長寿トーク番組『徹子の部屋』のスタジオでも幾度となく披露されてきた。カメラが回ると、洗練されたトークと共に最新の作品群や海外でのコレクション談義が軽やかに花を咲かせる。だが、本当のドラマは本番前後のオフカメラで繰り広げられていた。
番組収録の合間、控え室で語り合われていたのは、文化や歴史、あるいは次なるデザイン構想についての尽きない雑談だったという。現場スタッフの証言によれば、放送されなかった未公開の裏話として、黒柳徹子が何気なく口にした「こんな色合いを見てみたい」という一言から、田川啓二がその場で新しいドレスのデザイン画をスケッチし始めた瞬間もあった。画面越しにも伝わる温かな空気感は、こうした日常の濃密な対話から紡ぎ出されていたのだ。