彼女の躍進を確固たるものにした『カルテット』での演技は、今なおGIFアニメーションの定番コンテンツとして親しまれている。「目が笑っていない」と評されたあの独特な眼差しと不敵なニュアンスは、静止画では決して捉えきれない。わずか数秒の短尺ループの中に、役柄が持つ底知れぬ凄みと可憐さが同居している。
一方で、主演作『ハケンアニメ!』で演じた熱血アニメプロデューサー役の真剣な表情や、葛藤を乗り越えて前を向く感情の変化も、動く名シーンとして多くのファンに大切にストックされている。スクリーンやテレビ画面の枠を超え、スマホの小さな画面で繰り返し再生されるアニメーションは、吉岡里帆という女優が持つ表情の多面性を証明する格好の現代メディアとなっている。