メーカーと一口に言っても、サプライチェーン(供給網)のどの位置にいるかによって、ビジネスの性質は180度変わります。業界は大きく次の3層に分類されます。
1. 素材メーカー(川上企業)
鉄鋼、化学、繊維、ガラスなど、製品の基礎となる原材料を加工・製造する企業です。取引先はすべて企業となるためBtoB(対企業向け)ビジネスが中心となります。知名度は一般消費者に届きにくいものの、高度な基礎技術による参入障壁の高さから、営業利益率が極めて高く経営基盤が盤石な優良企業が多数存在します。
2. 部品メーカー(川中企業)
素材メーカーから仕入れた材料を使い、電子部品、自動車用半導体、ベアリング、液晶パネルなどを製造する企業です。日本の部品メーカーは世界シェアトップを誇る領域が多く、完成品メーカーの性能を左右する心臓部を担っています。
3. 完成品メーカー(川下企業)
部品を組み立て、私たちが普段目にする自動車、家電、スマートフォン、食品、医薬品などの最終製品を仕上げる企業です。BtoC(一般消費者向け)メーカーが多く、テレビCMやブランドイメージで広く知られています。消費者の声をダイレクトに反映できる華やかさがある一方、市場トレンドの変化を受けやすい側面を持ちます。