日本中を熱狂させたあの狂騒から歳月が流れた現在も、彼女の存在感は色褪せていない。傘寿を越えた今もなお、凛とした立ち姿と温かい眼差しでボウリング界の精神的支柱であり続けている。公の場に姿を見せる機会こそ厳選されているものの、ジュニアボウラーの育成プログラムや記念イベントへの助言など、後進への情熱は少しも衰えていない。
取材関係者が一様に驚くのは、その記憶の鮮明さと競技への純粋な愛情だ。「レーンに立つと、今でも胸が高鳴る」と語るその横顔には、かつて日本中の視線を一身に集めた勝負師の気迫が宿る。単なる過去のスターではなく、現場の空気を肌で知る生き証人として、業界関係者からも絶大な信頼が寄せられている。