なぜ野菜ゼロ?ギンビス「アスパラガス」誕生秘話とロングセラーの真実

なぜ野菜ゼロ?ギンビス「アスパラガス」誕生秘話とロングセラーの真実

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「アスパラガス」と名付けられていながら、原材料を見ても野菜のアスパラガスの文字はどこにも見当たりません。この不思議なネーミングの背景には、昭和40年代当時の日本の食卓事情と、創業者のユニークな発想がありました。

1968年の発売当時、野菜のアスパラガス(特にホワイトアスパラガスの缶詰など)は一般家庭にとって手の届きにくい高級食材の象徴でした。そこでギンビスは、「子どもたちに高級感のある親しみやすいお菓子を届けたい」という願いを込め、棒状で節のあるアスパラガスの形を模したビスケットを開発しました。

当時としては画期的だったスティック状のフォルムは、小さな子どもの手でも握りやすく、折れにくい設計として計算し尽くされたものです。高級野菜への憧れと、食べる人への機能的な優しさが融合した結果、この唯一無二のネーミングと形状が誕生しました。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。