Q1:運動をするとアドレナリンが出て血糖値が上がってしまうのではないですか?
A1:激しい無酸素運動(ダッシュや極限の重量挙げなど)の直後は、アドレナリンや成長ホルモンの急増により一時的に血糖値が上昇することがあります。しかし、適度な有酸素運動(ウォーキングや軽いジョギングなど)や中強度のレジスタンス運動は、インスリンを介さずに筋肉のグルコース輸送体(GLUT4)を活性化させ、血液中の糖を細胞内へ強力に取り込みます。長期的にはインスリン抵抗性を改善し、血糖コントロールを安定させる極めて有効な手段です。
Q2:睡眠不足が続くと血糖値が高くなりやすいのはなぜですか?
A2:睡眠時間が短縮したり質が低下したりすると、夜間に働く副交感神経への切り替えがうまくいかず、交感神経が興奮し続けます。これにより、副腎皮質からのコルチゾール分泌が夜間から早朝にかけて高止まりし、肝臓からの糖放出が促進されると同時に末梢でのインスリン効き目が低下します。厚生労働省の各種データや海外の臨床研究でも、睡眠時間6時間未満の人は十分な睡眠をとっている人に比べて耐糖能異常のリスクが有意に高いことが証明されています。
Q3:コーヒーを飲むと血糖値が上がるという噂は本当ですか?
A3:カフェインには中枢神経を刺激して交感神経を優位にし、一時的に微量のアドレナリンを分泌させる作用があります。そのため、空腹時にブラックコーヒーを飲んだ直後にわずかな血糖上昇が見られるケースは存在します。しかし一方で、コーヒーに含まれるクロロゲン酸などのポリフェノールには抗酸化作用や長期的な血糖上昇抑制作用があることも多くの疫学調査で示されています。加糖缶コーヒーや甘いシロップ入りのカフェラテを避け、ブラックを適量(1日2〜3杯程度)楽しむ分には健康上の恩恵の方が勝ります。