第一牧志公設市場を語る上で欠かせないのが、1階で選んだ食材を2階の提携店舗へ運んで調理してもらう「持ち上げシステム」です。沖縄の新鮮な海の幸をその場ですぐに味わえるエンターテインメント性の高い仕組みですが、システムを正しく理解していないと「思っていたより会計が高くなった」という事態に陥りかねません。
基本ルールとして、1階の鮮魚店などで「持ち上げ希望」を伝えると、店舗側が提携する2階の食堂へと案内してくれます。調理加工料の相場は「1人あたり3品まで550円(税込)」が標準的な基準となっています。ただし、これはあくまで調理の手間賃であり、1階で購入する食材自体の代金は別途店舗ごとに支払う必要があります。
特に観光客に絶大な人気を誇るのが、エメラルドグリーンに輝く「イラブチャー(ナンヨウブダイ)」や、大人の手のひらほどもある「夜光貝」です。夜光貝は半身をコリコリとした食感の刺身に、残りの半身をニンニクを効かせたバター焼きにするのが市場の定番スタイル。これらは1階での計り売り(時価)となるため、購入前に「このサイズで総額いくらになるか」を店員とはっきり確認することがコストパフォーマンスを高める鍵となります。