大手SNSや知恵袋、レビューサイトを調査すると、毎日のように「買って2年なのにタオルがビショビショのまま止まる」「乾燥時間が残り30分から3時間動かない」という悲鳴が上がっています。こうしたネット上の怒りの声を精査していくと、ユーザーの使い方の実態とメーカー側の想定との間に深い溝があることが浮き彫りになります。
「毎日丁寧にフィルターを清掃していたのに1年半で乾かなくなった」と語る30代女性のケースでは、現場技術者の訪問によって意外な真実が判明しました。原因は、規定量を遥かに超えて投入されていた柔軟剤の油分でした。海外製の香りが強い濃縮柔軟剤をキャップ1杯以上日常的に使っていたため、ドラム内から立ち上る蒸気そのものが強い油分を含み、内部のアルミフィン全体にロウのような粘着質の被膜を形成。ホコリを強力に吸着して空気の通り道を完全に塞いでいたのです。
また、修理業者の手記やインタビュー取材において現場スタッフが口を揃えるのは、「ユーザー自身が良かれと思って行った誤った掃除法によるトドメ」です。もっとも多いのが、ダクトの奥に落ちているホコリを取ろうとして市販の細い棒や掃除機のノズルを無理やり差し込み、奥の逆止弁を破壊したり、ジャバラホースに穴を開けたりする事例です。内部配管に穴が開けば乾燥効率がゼロになるだけでなく、内部結露によって漏電ブレーカーが落ちる二次被害へと発展します。目に見える範囲以上の無理な穿孔作業は絶対に避けなければなりません。