情報が断片的に拡散されやすいSNS時代だからこそ、みしまやに関して誤解されがちな「3つの盲点」を明確にしておきます。
第一に、「仲見世通りを散策していれば見つかる」という誤認です。観光客の多くが浅草寺境内近辺を探し回り、場所を見失って諦めるケースが見受けられます。前述の通り、店舗があるのは言問通りの北側、いわゆる「奥浅草(観音裏)」と呼ばれる別エリアです。観光エリアとは明確に一線を画した住宅・料亭街に位置しています。
第二に、「行列に並べばいつでも買える」という思い込みです。一般的な行列ラーメン店のように「並んでいる客の分は確保される」わけではありません。一人の客が5箱、10箱とまとまった贈答用まとめ買いを行うと、並んでいる途中で「ここまでで終了です」と告げられるシビアな現場です。「開店と同時に現地へ着く」あるいは「事前予約」のいずれかを徹底しなければ、無駄足になるリスクを回避できません。
第三に、「日持ちするから旅行の初日に買って長期間持ち歩く」という失敗です。完全無添加の手焼き菓子であるため、時間が経つほどに皮の香ばしさと餡の瑞々しさは失われます。みしまやの人形焼は、旅行の最終日、あるいは帰宅直前のタイミングでピックアップして速やかに手渡すか、自宅で翌日までに楽しむのが最大の醍醐味です。