中学受験の出願傾向において、共立女子中学校は近年安定して実質倍率2.5〜3.5倍前後の高水準を維持しています。特に志望者数の押し上げに大きく寄与しているのが、2月2日に実施される「午後入試」と「合科型論述入試」の存在です。
入試日程の多様化が進むなか、2月1日に桜蔭や女子学院、雙葉、あるいはフェリス女学院といった難関女子校を受験した層が、2日の午後に確実に合格を確保するための「盤石な受け皿」として共立女子を選択するケースが定着しました。神保町駅直結という抜群の交通利便性も手伝い、午前の他校受験を終えてからスムーズに移動できる地理的優位性が、難関併願校としての人気を決定づけています。
さらに注目すべきは入試倍率の推移です。公式発表の入試結果データを紐解くと、第1回午前入試の実質倍率が2.0〜2.3倍程度で比較的落ち着いているのに対し、2月2日午後の入試では3.5倍から年によっては4倍超の激戦となる年が珍しくありません。この倍率の差は、合格最低点にも直接跳ね返っています。
第1回午前入試では得点率6割強が合格の目安となりますが、午後入試では得点率7割5分以上の高水準が要求される傾向があります。基礎事項でのミスが命取りになる「失点が許されない勝負」となるため、併願として受ける難関層であっても、共立女子特有の出題形式(スピーディーな処理力が求められる算数や記述問題)に対する事前の過去問対策を怠れば、容易に不合格の憂き目に遭うのが現場の実情です。