チームラボの真骨頂である「身体ごと作品に没入する」アプローチは、最新の展示空間でさらに深みを増している。膝下まで水に浸かりながら進むエリアでは、デジタルで描かれた鯉たちが来館者の足元を泳ぎ回り、人に触れると一瞬で花々へと姿を変えて散っていく。
今年新たに導入されたセンシング技術と立体音響の融合により、作品と人間の境界線はさらに曖昧になった。足裏から伝わる水の感覚と、視界全体を埋め尽くす色彩の群れ。単なる視覚的な鑑賞を超えて、感覚器官すべてが解放されるかのような体験が、訪れる人々を現実の喧騒から鮮やかに切り離す。