冷凍梅を活用するにあたり、インターネット上で散見される誤解や、知っておくべき重要な注意点が存在します。
誤解1:「凍った梅を常温に置いて追熟させられる」は間違い
青梅を甘い完熟梅にしたい場合、冷凍する前に常温で追熟させなければなりません。一度冷凍してしまうと梅の細胞呼吸や酵素反応が停止するため、解凍しても追熟して黄色くなることはなく、単にブヨブヨに溶けて果汁が漏れ出してしまいます。完熟梅のジャムを作りたいときは、必ず生の状態で黄色く熟してから冷凍庫に入れてください。
誤解2:「冷凍焼けした梅でも問題なく美味しくなる」は間違い
冷凍梅の保存期間(調理前の生梅の状態)は約6ヶ月〜1年が限度です。ジッパー付き保存袋の密閉が不十分だと、冷凍庫内で乾燥が進み「冷凍焼け」を起こして茶色く変色します。変色した梅を使うとジャムの仕上がりの色が濁り、フレッシュな酸味が損なわれるため、二重袋にするなど密閉を徹底してください。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
冷凍梅ジャムは多くのメリットを持ちますが、仕上がりの食感の好みによって向き不向きがあります。
- 冷凍梅ジャムが向いている人:果肉が滑らかにとろけたペースト状のジャムが好きな人、調理時間を短縮したい人、忙しくて旬の時期にまとまった時間が取れない人、甘さ控えめのフレッシュなジャムを小分けで楽しみたい人。
- 生梅調理を検討すべき人:果肉のしっかりとした歯ごたえ(粒感・ゴロゴロ感)を残したコンフィチュール風に仕上げたい人。生の梅をじっくり手仕事で煮詰める時間そのものを情緒的な趣味として楽しみたい人。