国際航空運送協会(IATA)および国際民間航空機関(ICAO)がまとめた最新の運航実績統計によると、商用ジェット旅客機の死亡事故率はフライト約2,000万回に1回未満という極めて微小な水準で推移しています。割合に換算するとわずか0.000005%前後です。仮に1人の人間が毎日1回ランダムに旅客機に搭乗し続けたとしても、致命的な事故に遭うまでに約5万5,000年を要する計算になります。
この天文学的な低さを身近な事象と比較すると、その特異性が際立ちます。日本の「年末ジャンボ宝くじ」で1等(7億円)に当せんする確率は2,000万分の1と公表されていますが、航空機事故で死亡するリスクはまさにこの宝くじの1等をピンポイントで引き当てるのと同等、あるいはそれ以上に低い確率です。
日頃私たちが日常的に利用している移動手段と客観的な数値を並べたものが、以下の比較表です。
空港へ向かうまでのタクシーや自家用車の車内で事故に巻き込まれる確率のほうが、目的地の空港までフライトする時間のリスクよりも遥かに高いというのが、交通統計学における冷徹な事実です。