ワンタッチ機能が非搭載の車両に乗るドライバーの間では、社外品の「ワンタッチウインカー後付けキット」の需要も高まっています。コラムカバー内部のウインカー配線やカプラーオンハーネスにユニットを割り込ませることで、純正同等の機能を手軽に付加できるDIYアイテムです。 ここで気になるのが車検適合(保安基準)の可否です。道路運送車両の保安基準第41条(方向指示器)において、以下の基準を満たしている必要があります。
- 点滅回数が毎分60回以上120回以下の一定周期であること
- 点灯色が橙色(アンバー)であり、昼間に前方・後方100メートルの距離から点灯が確認できること
- 運転者が作動状態を灯光または音で確認できる構造であること
- ハザードランプ機能や通常のレバー固定操作に異常な遅延や誤作動を生じさせないこと
大手電装パーツメーカーが販売する信頼性の高い後付けキットは、保安基準に適合するように設計されており、適切な結線が行われていれば問題なく車検を通過します。ただし、海外製の極端に安価なノーブランド品で、ウインカー点滅周期が狂ってしまう製品や、リレーの誤動作でハザードが点灯しなくなるような粗悪品は車検不適合となるため、Eマーク取得品や国内有名メーカー製を選択してください。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
自動車の電子装備は、運転環境や個々のステアリング保持スタイルによって向き・不向きがはっきりと分かれます。人間工学および安全運転管理の視点から導き出した判断基準は以下の通りです。
- ワンタッチウインカーが向いている人:
- 都市高速や東名・新名神など、複数車線の高速道路を長距離移動する機会が多いドライバー
- 点滅回数を「5回」に変更できる車両を所有し、車線変更の予告から移行までを計画的に行える人
- 指先の繊細なタッチ操作に慣れており、誤ってレバーに触れる頻度が極めて低い人
- 今すぐ設定変更・無効化(OFF)を検討すべき人:
- 市街地の細い路地走行や右左折が多く、交差点手前で迷いながらレバーを触りがちなドライバー
- レバー誤操作時に反射的に逆方向へ倒してしまい、左右連続点滅のパニックを起こした経験がある人
- 「ウインカーは車線変更完了まで確実に手動で保持・解除したい」という確固たる運転操作ポリシーを持つ人