ハイオクとレギュラーを取り巻く情報の中には、給油口の規格や燃料の混合に関する誤った認識が散見されます。トラブルを防ぐために知っておくべき3つの盲点を整理します。
1. 燃料タンク給油口の規格とノズル識別
日本の給油設備では、誤給油を防ぐために消防法によって給油ノズルの色が厳格に定められています。
- 赤色:レギュラーガソリン
- 黄色:ハイオクガソリン
- 緑色:軽油(ディーゼル車専用)
なお、ガソリン車とディーゼル車では給油ノズルのパイプ径が異なる場合もありますが、ハイオクとレギュラーのノズル径は同一です。物理的な差し込み制限がないため、セルフ給油時はパネルの選択ボタンとノズルの色(赤・黄)を目視で確認する意識が不可欠です。
2. ハイオクとレギュラーがタンク内で混ざっても化学変化は起きない
「ハイオクが半分残った状態でレギュラーを注ぎ足すと分離したり固着したりするのではないか」という不安の声がありますが、これは完全な誤解です。両者は同じ石油留分から精製された炭化水素油であり、混ざり合うと単純に混合比率に応じた中間のオクタン価になるだけです。化学的な沈殿や凝固が起こる心配はありません。
3. 海外の「レギュラー」と日本の「レギュラー」のオクタン価格差
欧州の輸入車(フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツなど)がコンパクトカーであっても一律「ハイオク指定」になっている理由は、国際基準の違いにあります。ヨーロッパにおける一般的なガソリン(RON規格)はオクタン価95が標準であり、日本のレギュラー(オクタン価90前後)では規格を満たせません。そのため、欧州の大衆車であっても日本では必然的にハイオクを給油する必要があります。