歌詞のモチーフとなっている「ワンドリンク制(ドリンク代別途)」ですが、初めてライブハウスを訪れた人の中には「なぜチケット代とは別に料金を徴収されるのか」と疑問を抱いた経験を持つ人も少なくありません。このシステムには、ライブハウスの運営に関わる明確な法律上および経営上の理由が存在します。
多くのライブハウスは、興行場ではなく「飲食店」としての営業許可を取得して運営されています。飲食店として営業するためには、来場者に飲食を提供することが前提となるため、入場時にドリンクチケットを購入してもらう仕組みが業界の標準として定着しました。
さらに経営面においても、チケット代の多くは出演アーティストやイベンターへのギャランティ・配分に充てられるため、ドリンクカウンターの売上はライブハウスの店舗維持費や音響設備のメンテナンス費を支える生命線となっています。楽曲「ワンドリンク別」の背景には、カルチャーを現場で支え続けるライブハウスの切実かつ誇り高い運営の仕組みがしっかりと息づいています。