ブラジル産鶏肉が日本産の半額近い価格で店頭に並ぶ理由は、決して安全対策を怠っているからではない。最大の要因は、広大な国土と気候条件を活かした圧倒的な大規模生産体制にある。
ブラジルは世界最大級のトウモロコシおよび大豆の生産国であり、飼料の大部分を国内で自給自足できる。日本のように海外からの高額な飼料輸入に頼る必要がなく、輸送コストも最小限に抑えられる。さらに、機械化された巨大な養鶏ファームと集約された加工工場が直結しており、処理能力は日本の一般的な施設の数十倍に達する。この莫大なスケールメリットこそが低価格の真の理由だ。