生わかめの収穫地である三陸や鳴門などの沿岸部で、地元漁師が最も愛する食べ方が生わかめのしゃぶしゃぶです。湯通し前の生の状態で食卓へ出し、目の前の鍋で色が変わる瞬間を楽しみながらいただきます。
鍋に水と昆布を入れて弱火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出して酒少々と薄口醤油をたらし、風味豊かな出汁を作ります。長ネギの斜め薄切りや豆腐、豚肉や白身魚を先に入れて火を通しておきます。
食べ方はいたってシンプルです。茶褐色の生わかめを箸でひと掴みし、煮立つ出汁の中にサッとくぐらせます。1〜2秒で鮮やかな緑色に変わった瞬間が最高の食べ頃です。引き上げてポン酢や自家製ごまだれにつけて口に運ぶと、磯の芳醇な香りと信じられないほどの弾力が弾けます。家庭の食卓が一瞬で料亭のようなライブ感に包まれる、旬ならではの贅沢な体験です。