上川口屋は、アニメーション文化の金字塔であるスタジオジブリ作品とも深いゆかりを持っています。1991年に公開された高畑勲監督の名作『おもひでぽろぽろ』に登場する駄菓子屋は、まさにこの上川口屋がモデルとして描かれました。
主人公・タエ子の小学5年生時代の回想シーンにおいて、学校帰りに駄菓子屋へ立ち寄る場面の情感あふれる風景は、当時のスタジオジブリ制作陣が現地を綿密にロケハンして再現したものです。木造の柱の質感、軒下に吊るされた玩具、ガラス瓶に詰められたお菓子など、作中の描写と実物を重ね合わせると驚くほどの再現度の高さに気付かされます。
公開から30年以上が経過した今でも、国内のみならず海外のアニメファンやジブリ愛好家が「聖地巡礼」としてこの場所を訪れており、国境を越えて愛される名所となっています。