事の発端は2016年9月、長谷川豊氏が自身の公式ブログに投稿したエントリーでした。タイトルに掲げられた「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」という極めて過激な文言は、瞬く間にソーシャルメディア上で拡散され、激しい怒りと批判の嵐を巻き起こしました。
当時、長谷川氏はフジテレビを退職したフリーアナウンサーとして、TOKYO MXの『5時に夢中!』やテレビ大阪の『ニュースリアルFRIDAY』、読売テレビのレギュラー番組などでキャスターを務めていました。しかし、この投稿によって日本透析医会をはじめとする医療関係団体からの強い抗議を受け、スポンサーへのクレームが殺到。わずか数週間のうちにすべてのレギュラー番組から降板させられるという、前代未聞の事態に発展しました。
長谷川氏の意図としては「増大する国民健康保険の財政破綻を防ぐため、生活習慣の改善を促す過激な問題提起」だったと後に釈明されています。しかし、遺伝や不可抗力で透析治療を余儀なくされている患者への配慮を著しく欠き、命の選別を肯定するかのような過激な言葉遣いは、言論の自由の枠組みを大きく逸脱したものとして世間から完全に拒絶される結果となりました。