【君の名は。】口噛み酒はなぜ唾液でできる?科学の真相と現代の違法性を解説

【君の名は。】口噛み酒はなぜ唾液でできる?科学の真相と現代の違法性を解説

【君の名は。】口噛み酒はなぜ唾液でできる?科学の真相と現代の違法性を解説についての最新情報をご紹介します。

Q1:映画のように口噛み酒を飲むと、記憶が繋がったり不思議な体験をしたりすることはありますか?
A1:科学的には全くあり得ません。劇中で瀧が体験した神秘的な現象は、あくまで新海誠監督が描いたファンタジーとしての演出です。口噛み酒そのものに幻覚作用やトリップ効果を持つ成分は一切含まれておらず、含まれるのは通常のアルコールと乳酸などの有機酸のみです。

Q2:現在、日本国内で本物の口噛み酒を飲める神社やお店は実在しますか?
A2:実在しません。現在、日本国内で商業的に口噛み酒を製造・販売している酒蔵や飲食店は皆無です。神社における神事としても、明治から昭和初期にかけて衛生上の問題や近代化の流れに伴いほぼ完全に消退しました。現在、一部の神社で「口噛み酒」と銘打って奉納されたり限定配布されたりするものは、伝統的な米麹を使って安全に醸造された通常のどぶろくや白酒(しろき)であり、実際に人間の唾液で造られたものではありません。

Q3:なぜ昔の人は口噛み酒を飲んでも集団食中毒で全滅しなかったのですか?
A3:乳酸菌の働きとアルコールの殺菌力による部分が大きいと考えられます。発酵が極めて順調に進んだ場合、乳酸菌が生成する強い乳酸によって液体のpHが下がり(酸性化)、多くの病原性雑菌の繁殖が抑えられます。さらに酵母によるアルコール発酵が進むことで、一定の保存性が保たれました。しかし、それは「運良く発酵が腐敗に勝ったケース」に過ぎず、古代においても失敗して腐敗した酒を飲んだ人々が体調を崩していた事例は相当数あったと推測されています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。