長年、若林志穂さんの引退理由は「体調不良」とだけ報じられていましたが、その背景には想像を絶する過酷な体験が存在していました。その決定打となった出来事の一つが、2001年に発生した殺人事件の遺体第一発見者になってしまったという凄惨な事故です。
当時、偶然にも現場付近に居合わせた若林さんは、変わり果てた被害者の姿を目撃することとなり、警察の事情聴取や実況見分に協力する中で計り知れない心理的負荷を背負いました。この出来事以降、フラッシュバックや不眠、パニック症状に悩まされるようになり、医師から重度のPTSDと診断されます。その後も仕事を続けようと懸命に努力したものの、演技の現場に立つこと自体が心身を削る行為となり、2009年に芸能界からの完全引退という苦渋の決断を下すに至りました。