「朝一番に並べば早く診てもらえる」というこれまでの常識は、もはや通用しない。今回判明した外来運用の最大の変化は、初診患者に対する完全事前予約枠の拡大と、WEB問診システムの連携強化だ。かつては初診受付から受診まで2〜3時間待ちが常態化していたが、新体制下では事前手続きの有無によって院内滞在時間に決定的な差が生じる設計になった。
待ち時間を最小化する「最短ルート」の鍵は、かかりつけ医経由の診療予約とオンライン問診の事前完了にある。紹介状を手元に用意した上で専用コールセンターまたは連携クリニックから枠を押さえ、来院前日までにスマートフォンで症状を入力しておく。これだけで、当日の受付窓口での書類記入やトリアージの工程がほぼパスされ、診察室への呼び出し時間が劇的に短縮される仕掛けだ。
逆に、紹介状を持たずに直接来院する「飛び込み初診」に対しては、待ち時間が従来以上に長くなる可能性があるだけでなく、選定療養費の負担も発生する。病院側が目指すのは窓口での混雑解消だけではない。医療資源を真に高度な治療が必要な患者へ集中させるための、シビアな交通整理が本格化している。