園の真価を理解する上で外せないのが、施設の成り立ちと「上横田よつば保育園保育方針」の根底にある設計思想です。同園は、もともと宇都宮市立上横田保育園として長年地域に愛されてきた施設を、平成26年(2014年)4月1日に社会福祉法人内木会が民間委託を受けて新たに開園した経緯を持ちます。
この民間移管の最大の強みは、公立保育園が育んできた地域密着の安心感と、学校法人内木学園・社会福祉法人内木会が半世紀以上にわたって下野市や宇都宮市周辺で展開してきた幼児教育メソッドが惜しみなく投入されている点にあります。単に子どもを預かる託児にとどまらず、乳幼児期に培うべき基礎的な身体能力、情緒の安定、協調性を体系的に育むカリキュラムが構築されています。
園舎は木造2階建て構造ですが、特筆すべきは保育に関わる諸室がすべて1階に集約されている点です。日常の保育において階段の昇降による転倒リスクを構造的に排除し、南向きの採光豊かな保育室からそのまま屋外へ出られるフラットな動線が確保されています。さらに、外遊びの舞台となる園庭には天然芝が敷き詰められており、転倒時の衝撃を和らげるとともに、夏場のアスファルトや土埃による照り返しを軽減させるなど、子どもの健康と安全に配慮されたハードウェアが整備されています。