返信ハガキを実際に書き進めるにあたり、表面(宛名面)と裏面(通信面)でそれぞれ施すべき訂正作業の手順を整理しておきましょう。手元に届いたハガキをそのままポストへ投函してしまうのは、最大の失礼にあたります。
表面(宛名面)の書き方と敬称訂正
表面には、新郎新婦(または主催者である両親)の氏名とともに、受取人指定として「〇〇 行」あるいは「〇〇 宛」と印刷されています。 * 招待状返信宛名行様訂正のルール:「行」や「宛」の文字を、右上がりの斜め二重線、または縦の二重線で消します。 * 書き直す敬称:消した文字の左側(縦書きの場合)または下側に、新郎新婦の名前に合わせて「様」と丁寧に書き添えます。 * 連名の場合:新郎新婦おふたりの名前が並んでいる場合は、それぞれの名前の下に「様」「様」と2つ記載します。「御中」は企業や団体向けであるため、個人の結婚式では使用しません。
裏面(出欠面)の消し込みと出席の表明
裏面は、出欠の意志表示だけでなく、相手への気遣いが如実に表れる場所です。 1. 出席の囲み方:「御出席」の「御」の字を二重線で消し、「出席」の文字を丸で囲みます。より丁寧にする場合は、出席の前に「慶んで(喜んで)」、後ろに「させていただきます」と手書きで書き加えると、非常に品格のある印象になります。 2. 欠席の処理:「御欠席」の文字全体を二重線で消します。 3. 御芳名・御住所の消し込み:「御芳名」の「御芳」を二重線で消し、「名」だけを残します。「御住所」の「御」も二重線で消してください。
家族・夫婦で招かれた際の「連名招待状返信書き方」
夫婦や家族全員の名前が宛名に記載されている連名招待状の場合、出欠欄の書き方には特有の配慮が求められます。 全員が出席する場合は、代表者だけでなく出席する全員の氏名を連名で記入します。一方、配偶者や子どものうち一部のみが出席し、一部が欠席する場合は、通信欄(メッセージ欄)に「夫〇〇は出席いたしますが、妻〇〇は出産間近のため誠に残念ながら欠席させていただきます」といった形で、誰が出席し誰が欠席するのかを主催者側が一目で判別できるよう明記するのがマナーです。 なお、一般的な返信ハガキには最初から慶事用の切手(胡蝶蘭などがデザインされたもの)が貼られていることが大半ですが、手渡しで招待状を受け取った場合などで切手が貼られていないケースもあります。万が一自分で切手を貼って投函する必要がある場合は、通常の普通切手ではなく、郵便局窓口で必ず慶事用切手を購入して貼付してください。