楼門の手前、玉橋のそばに静かに佇む「片岡社(片岡御子神社)」は、賀茂別雷大神の母君である玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀る第1摂社です。古くから強力な縁結びや安産・子授けのご利益で知られ、平安時代の歌人・紫式部が足繁く参拝し、「ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし」と恋の歌を詠んだ記録が残されています。現在もハート型を模した絵馬に願いを託す参拝者が後を絶ちません。
境内には数多くの摂社・末社が点在しており、それぞれ異なる御神徳を宿しています。参拝時に立ち寄りたい代表的な社殿は以下の通りです。
- 新宮神社(しんぐうじんじゃ):水神である高龗神(たかおかみのかみ)を祀り、心身の浄化や運気隆盛をもたらす。
- 岩上(がんじょう):古代祭祀の巨石であり、神と人とが交信する場として立ち入りが厳しく制限される聖域。
- 大田神社(おおたじんじゃ):境外摂社であり、カキツバタの名所(天然記念物)。延命長寿と芸能上達の社として知られる。