ネット上で発生したフレーズが定着する際、決定的な役割を果たすのがアーカイブ系プラットフォームだ。株式会社ドワンゴが運営する「ニコニコ大百科」や、イラストコミュニティに直結した「ピクシブ百科事典」への単語登録は、ミームの公認化とも言えるプロセスである。
有志の手によって用例や派生パターンが詳細に記録されることで、元の文脈を知らない新規層も「使いやすいリアクションの型」として学習していく。百科事典記事が検索上位を占めるようになると、言葉は個人の手を離れ、共有財産としてのネットミームへと昇華する。文脈の固定化と同時に、さらなる改変を許容するオープンな遊び場が整っていった。