家庭のオーブンや電子レンジで作る焼きリンゴと、BBQの炭火で作るそれとでは、なぜ歴然とした味の差が生まれるのでしょうか。その理由は、炭火から放射される大量の遠赤外線と、ホイル内部で起きる高密度のスチーム対流にあります。
強火で外側から一気に熱を通すのではなく、炭火の穏やかな遠赤外線でリンゴの内部温度をじわじわと60〜80度前後に保ちながら加熱することで、リンゴに含まれるペクチン(細胞壁を構成する食物繊維)が滑らかに分解されます。同時に、果実自身の水分が蒸気となってホイル内に充満し、バターの油脂分と砂糖が溶け合って乳化。これが果肉の芯まで染み込み、スプーンですくった瞬間に果汁が溢れ出す極上の仕上がりを実現するのです。