検索窓にネガティブな単語が残り続ける最大の要因は、2004年のフジテレビ入社時に巻き起こった強烈な世論の摩擦にあります。当時、看板時代劇『桃太郎侍』などで国民的人気を誇っていた高橋英樹の娘という肩書は、新人アナウンサーにとって余りにも巨大な看板でした。世間の一部やインターネット掲示板では「コネ入社ではないか」という穿った見方が先行し、アナウンサーとしての資質よりも先に、その容姿に対する粗探しが苛烈を極めたのです。
特に槍玉に挙げられたのが、特徴的なパーツである高橋真麻の鼻でした。匿名掲示板や週刊誌メディアでは、顔立ちや表情の癖を切り取った心無い揶揄が日常的に繰り返され、ルッキズム(外見至上主義)が今ほど問題視されていなかった当時の空気感も手伝って、「女子アナ=アイドルのような清純派美女」という固定観念から外れた彼女へのバッシングはエスカレートしていきました。
ネット検索の仕組み上、一度大量に検索されたセンセーショナルな組み合わせはアルゴリズムに長期間記憶されます。そのため、「なぜ彼女がそこまで言われていたのか」を知ろうとする新規ユーザーの後追い検索が定期的に発生し、現在に至るまで関連ワードとして残り続けているのが実態です。しかし、この冷酷なラベリングこそが、後に彼女が見せる驚くべき反撃のプロローグでもありました。