展示室の奥へ進むと、他の博物館では滅多に見られない光景が視界に飛び込んできます。全面ガラス張りの空間の中で、白衣を着た研究員や専門スタッフがエアスクライブ(空気式削岩針)や精密ピンセットを操り、母岩から骨化石を削り出しているオープンラボ化石クリーニングの現場です。
微細な振動音とともに数千万年前の化石が姿を現す工程を、来館者は息をのんで観察できます。「今まさに新しい発見が進行している現場」を遮るものなく可視化するこの取り組みは、知的好奇心を強烈に刺激します。タイミングが良ければ、マイク越しにスタッフが作業内容を解説してくれる機会にも恵まれます。
そして、子どもから大人まで絶大な人気を誇るのが、博物館から車で約15分の場所にある「野外化石採集場」で実施される体験プログラムです。化石発掘体験の予約方法は以下のステップを押さえておく必要があります。
- 予約ルート:公式ホームページ内の専用Web予約システムからオンライン申込(電話予約は原則不可)。
- 予約開始時期:開催月の前月1日(または指定された予約開始日)の午前9時頃から受付開始。特に大型連休や夏休み期間は開始数分で満席となるケースが頻発します。
- 参加条件・装備:長ズボン、滑りにくい運動靴、軍手(滑り止め付き推奨)の着用が必須。ハンマーやタガネなどの専用発掘ツールは現地で貸出されます。
- 採取物の扱い:発掘された化石のうち、学術的に極めて貴重な標本を除き、貝化石や植物化石などは記念に持ち帰ることができます。万一貴重な恐竜化石が出土した場合は博物館の研究資料として登録され、発見者として名前が記録に残る夢のようなシステムです。