晩年、彼を襲ったのは悪性リンパ腫という残酷な病だった。告知を受けたその日から、夫婦の壮絶な闘病生活が始まった。
辛い抗がん剤治療や幾度もの入院生活の中、大倉マリーは片時も離れることなく夫の傍らに寄り添い、希望の光を灯し続けた。病床にありながらも「もう一度ステージに立ちたい」と願い続けた彼の執念は、妻の深い愛に支えられていた。
2026年、当時の看護師や親しい知人から新たな未公開証言が明かされた。病室で二人が口ずさんでいたのは、若き日の思い出のメロディであり、彼が最期まで感謝を伝えていたのは妻への溢れんばかりの想いだったという。闘病という過酷な試練が、二人の絆をより一層強いものへと昇華させたのだった。