広場恐怖症がもたらす生活上の制限は、多岐にわたる。最も顕著なのが「移動の自由」が奪われることだ。新幹線や飛行機、首都高速道路の渋滞など、「途中で降りられない環境」に乗ることが困難になり、地方ロケや全国ツアーの辞退を余儀なくされるケースが多い。
また、テレビのバラエティ番組のような「多人数のひな壇」や「長時間の拘束」も大きな障壁となる。途中で退席することが番組進行を妨げてしまうという強い責任感が、かえって症状を悪化させる悪循環を生む。「画面では笑っていたが、CMに入るたびに楽屋へ駆け込んで深呼吸していた」という声は、多くのタレントが経験した実状だ。