結婚発表と同時にファンを驚かせたのが、芦川いづみの芸能界完全引退でした。当時、彼女は32歳。女優として円熟味を増し、さらなる名声とキャリアが約束されていた時期の決断でした。
引退の背景にあったのは、「家庭に入り、夫である藤竜也の役者活動を全力で支えたい」という純粋かつ確固たる意志でした。当時の映画製作現場は過酷を極め、家庭との両立は容易ではありませんでした。彼女は中途半端に仕事を続けるのではなく、自らの役者人生にきっぱりと終止符を打ち、一人の妻として生きる道を選んだのです。
藤竜也は後に、妻がキャリアを捧げて家庭を守ってくれたからこそ、自身が俳優としてストイックに挑戦を続けられたと述懐しています。未練を一切残さず、最高の輝きを放った瞬間に幕を引いた潔さは、現在も映画ファンの間で語り草となっています。