日本のライフスタイルにおいて、ペットの位置づけは「愛玩動物」から「大切な家族」へと完全に変化した。一般社団法人ペットフード協会が発表した調査データを見ても、飼い主がペットに掛ける年間消費額は増加傾向にあり、とりわけ旅行・トラベルや外出に関連する支出の伸びが著しい。
この流れを受け、観光・宿泊業界も大きな舵を切った。これまでペット連れの宿泊客を忌避しがちだった老舗旅館や高級ホテルが、続々と受け入れ体制を整え始めている。単に客室を提供するだけでなく、専門のシェフが手掛ける専用の食事が用意されたり、愛犬と一緒にプールやスパを楽しめるサービスまで登場した。まさにペット関連産業全体が波及効果を生み出し、地域の観光経済を強力に牽引する巨大な柱となっているのだ。