パイナップルの芯を廃棄してしまう最大の理由は「硬くて噛み切れない」「甘みが薄い」という食感の先入観にあります。しかし、栄養学的な観点から分析すると、芯は果肉以上に価値ある栄養の宝庫です。
特に注目すべきは、強力なタンパク質分解酵素である「ブロメライン」の含有量です。農産・食品関連の研究データによると、果汁や柔らかい果肉部分よりも、未成熟な組織や中心の芯の部分にブロメラインが高濃度で局在していることが確認されています。このブロメラインには、胃腸での消化を助ける作用をはじめ、抗炎症作用や腸内環境の正常化をサポートする働きが期待されています。
さらに、現代人に不足しがちな不溶性食物繊維も豊富に含まれています。腸のぜん動運動を促し、デトックスを後押ししてくれる一方で、水に溶けない強靭なセルロース構造を持つため、適切な下処理を施すことが美味しく安全に摂取するための鍵となります。