なぜ東京のガードレールはイチョウ柄?緑や茶色の違いに隠された驚きの真相

なぜ東京のガードレールはイチョウ柄?緑や茶色の違いに隠された驚きの真相

なぜ東京のガードレールはイチョウ柄?緑や茶色の違いに隠された驚きの真相の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。

都内の幹線道路で頻繁に見かけるイチョウ柄の防護柵。このガードレールのイチョウマークの由来は、東京都の木である「イチョウ」に深く結びついています。東京都は1966年に都の木としてイチョウを正式制定し、その後1989年には緑色のシンボルマーク(イチョウの葉をデフォルメしたデザイン)を決定しました。これを受け、道路設備にも東京らしさを取り入れる試みが本格化しました。

東京都道におけるガードレールのデザインとしてイチョウのモチーフが広く普及し始めたのは、1990年代初頭のバブル期からポストバブル期にかけてです。それ以前のガードレールは全国一律の無機質なスチール製ビームパイプが主流でしたが、首都の都市景観を洗練させるプロジェクトの一環として、オリジナルの鋳造パネルをはめ込んだ歩行者用防護柵が開発されました。

東京におけるガードレール発祥の歴史を遡ると、1960年代の高度経済成長期に起きた「交通戦争」への対策が原点にあります。歩行者の命を守るために急速配備された白い金属柵は、時代の変遷とともに「安全の確保」から「街並みとの調和」へと役割を広げ、現在の洗練されたイチョウデザインへと結実したのです。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。